流出テロ本、出版差し止め決定 イスラム教徒申し立て(産経新聞)

流出テロ本、出版差し止め決定 イスラム教徒申し立て(産経新聞イザ!にも記事として上がっています.)

それに関して公安テロ資料流出で警視庁は捜査員名簿を認めるべきという記事がある,スパイ&テロというブログをリンク集 Des Liends de Emmanuel Chanel に加えました.

私は, 2010/11/29 22:25 と,2時間程経ってからこのニュースをチャットで知った感じです.ネットに漏れるという方が重大な問題なのかも知れません.でも,本として売られるとまで聞いて,大変だと感じて,慌ててしまい,普段あまり更新しないこのブログに記事(英語記事)を書いたくらいなので,差し止めの仮処分がされて良かったなという感じました.早とちりの可能性がありますが…

さて,軍事板常見問題というサイトがあります.消印所沢氏が管理人で, 2ch軍事板の住人の,軍事その他さまざまな質問や珍説への答えをまとめています.歴史認識問題に関する見方が気にくわないのですが,ニュースとか軍事とか政治・歴史の定番サイトと言えるでしょう.今回の,公安テロ情報流出事件に関するページは,何故か見つけられませんでした.私の検索が甘いせいかも知れません.ですが,History of FAQ から,この件について触れた,スパイ&テロというブログを見つけました.ブログ主の黒井文太郎氏は,軍事研究別冊ワールド・インテリジェンス元編集長だそうです.

今回の資料流出について、メディアも「手の内がバレた!」とか「APECに影響!」とか、「FBIのネタ流出したのは信用失墜だ!」とか書いてますが、それも大げさですね。手の内がバレたのは事実ですが、それほどバレて困るような内容でもないです。日本の信用失墜というほどでもないでしょう。ネットでの情報漏洩は欧米ではそれこそもっと段違いに深刻なので、この程度ではそんなに気にすることでもないと思います。
警察サイドとしては、実質的にいちばん困るのは、捜査員の個人情報が漏れた件でしょう。外国の情報源の個人情報が漏れたのも、ちょっとシャレになってませんね。公安部が思うほどのたいしたネタ元ではないでしょうが、個人が特定されるとその人はたしかにちょっと危険ですね。

という評価を警視庁公安部外事3課資料流出その3に書いていました.日本はイスラム・テロリズムの標的になっていない(私は危険視しているが…)というのも一つの理由のようです.

外3はなぜかヒズボラに固執しています。ヒズボラが日本でテロなんてまず考えられませんが、もしかしたら、イラン大使館員の情報が欲しいモサドあたりが吹き込んでいるのかもしれません。
ある流出資料によると、日本でヒズボラ情報がとれる情報源がいくつかあるそうですが、それはないと思います。日本で、ヒズボラの「テロに関する情報」に繋がるルートは1本もありません。
ヒズボラは巨大政治組織ですから、それは日本在留レバノン人でも縁者くらいはいるでしょうが、テロ部門はまったく別物です。完全にイラン革命防衛隊の特殊部隊「クドス部隊」の特殊作戦班と連携している、というか別働隊のような存在です。テロ対策の観点からヒズボラの情報源を日本で捜すなんて、いないものを捜すわけですから、不可能な話です。

(警視庁公安部外事3課資料流出で雑誌寄稿)との事.ですが,今回の出版問題に関しては,

しかし、本来ならここは警視庁が素早く動くべき局面です。すべてを認めなくても、警察官の個人名簿のところだけでもホンモノと認めて、出版禁止に動くべきでした。仮に出版社側がそこだけを墨塗りにして再出版すれば、別の一部をホンモノ認定すればよいかと。そんな根競べ競争に経済的に耐え得る中堅出版社はありません。

と,公安テロ資料流出で警視庁は捜査員名簿を認めるべきと書いていました.諜報活動というのは,時として違法な事や倫理に反する行為を行わなければいけないものですし,嫌がらせも必要とあらばやるもので,氏の見方でも,今回の捜査員や協力者の情報はそれだけ重大…ですからねえ…って,スパイ・キャッチャーモサド情報員の告白のように,裁判に訴えて騒ぎが大きくなって,却って本が出回るようになった例がありましたね.道で拾ったちらしを印刷したようなものと,勝訴は難しいという論評もありますし…本当に頭が痛いところです.

”スパイ&テロ”の関連エントリーへのリンク


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